化粧品を構成する基本成分について
化粧品は様々な成分が組み合わさって構成されています。
例えばスキンケア製品だと、「ビタミンC」や「ヒアルロン酸」などが注目されがちですが、化粧品の70~90%は基材というベース成分で構成されています。
今回はその主な構成成分についてご紹介します。
水溶性成分
水溶性成分とは、その名の通り「水に溶けやすい成分」のことです。
代表的なものは精製水やグリセリンなどがあります。
◆精製水
肌への保水効果を高める成分です。ほとんどの化粧水や乳液、クリーム、美容液など、成分表示の1番最初に記載されていることが多い成分です。精製水の代わりに、コラーゲン水やプラセンタ水、温泉水など、美容成分を配合している水を使用することで他メーカーと差別化を測ることも可能です。
◆グリセリン
グリセリンは多価アルコールの1つで、水分のなじみやすい親水基を3つもっています。肌へ潤いを与え、柔らかくするエモリエント効果が期待されています。また使用感の調整にも使用される成分でもあります。
油溶性成分
油溶性成分とは、水に溶けない性質を持つ成分です。
皮膚表面に保護膜をハリ、保湿効果やエモリエント効果が期待せれています。
代表的な成分はセラミドやスクワランなどがあります。
◆セラミド
細胞間脂質の約50%を占める肌の保湿因子の1つです。肌の角質層に潤いを保ち、バリア機能を高めます。
◆スクワラン
サメ類の肝油やオリーブオイルなどから得られるオイル性成分。ベタつきが少なくの伸びがよい特性からクリームなどにもよく使用されます。
界面活性剤
界面活性剤とは、水と油の両方の性質をもつ成分の総称です。
水溶性成分と油溶性成分に界面活性剤を加えると乳化し、化粧品の基材になるベースが完成します。
(界面活性剤についてはこちらのコラムでもご紹介しています。)
安定化成分
上記の化粧品のベースとなる基材以外にも、化粧品には品質を保つための下記のような安定化成分の配合も行われています。
・防腐剤
・キレート剤
・pH調整剤
・増粘剤 など…
機能性成分
よく商品の特長として訴求される成分が「機能性成分」にあたります。代表的な成分としてはビタミンCやコラーゲンなどが挙げられます。
おすすめの機能性美容成分
コラーゲンの生成によるお肌のハリ感や美白効果、強力な抗酸化作用など様々な効果が期待されるヒト幹細胞培養液とエクソソームは、これからの化粧品開発にはピッタリの成分です。
今回は化粧品を構造する成分と、今注目のエイジングケア成分についてご紹介しました。
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