化粧品は、中身(バルク)・容器・パッケージの3つで構成されています。
オリジナル化粧品をつくる際、中身(バルク)の仕様はとても重要なのですが、実は容器やパッケージ選びも売り上げを左右する大きな要素のひとつなのです。
今回は化粧品容器選びの考え方をお伝えできればと思います。
●容器は化粧品を保護し、変質を防ぐための入れ物
化粧品の容器は、樹脂(プラスチック)・ガラス・アルミなどの素材でできています。
容器の基本的な役割は主に以下の2つです。
・物理的に中の化粧品を守る
・化粧品の品質を守る
中に入るのは化粧水などの水溶性のものから、クリームのような油溶性で粘度のあるもの、バームのように固形のものまで様々です。
品質を担保できるよう、それぞれの内容物の特性に沿って素材や形状を選ぶ必要があります。
例えば、直射日光の影響を強く受ける成分などが入っている場合は、遮光性(光を通さない)のある色付きの容器を選択することにより、中身を保護する効果を高めることができます。
●容器は化粧品の中身を語る「顔」
しかし、容器にはもう一つ忘れてはいけない大切な役割があります。
それは【商品のコンセプトを伝える】役割です。
化粧品のコンセプトを構築する際、
「誰が」「いつ」「どんなところで」「どのように使う」のかを決めていきますが、
これらをアイキャッチで端的に伝えることができるのが容器です。
製品説明やキャッチコピーも重要なのですが、視覚的な要素は、文字が発する情報よりもとてもインパクトが強いのです。
つまり容器は化粧品の「顔」であり、「私はこんな商品です」とお客様に伝え、最初に手に取ってもらうためのきっかけとなる大切な役割を担っているのです。
●容器の決め手となる要素
デザインを施す前の容器は、白もしくは透明の安っぽい入れ物に感じますが、材質・形状・デザインの組み合わせで、容器はいかようにも変化を遂げます。
材質
形状に幅のある樹脂を選ぶか、重厚感のあるガラスを選ぶか。
ナチュラル系であれば、エコ素材の環境に配慮したものを選んだり、木やコルクを使った容器も面白いですね。
形状
忙しくてケアを簡単に済ませたい方向けでしたら、毎回フタを開ける容器よりも、片手で出せるポンプ式容器が便利かもしれません。
デザイン
一番容器の印象を左右するのがデザインです。色、ツヤ感のある容器か、マット感の在る容器か、金や銀を入れて高級感を出すか。文字のフォントや記載方法で、イメージがガラッと変わります。
見た目・使い方・使う場所・大きさなど、製品コンセプトを考慮して選定しましょう。
ふと目に止まるようなキャッチーさや、デザイン性の高さが購買意欲につながることも。
また買う瞬間だけでなく、使いやすさや使っているときのワクワク感など、使い続けていただけるための要素も取り入れることが大切です。
●容器選びのまとめ
化粧品の「顔」だからと、容器のデザインや仕様に力を入れすぎると「もっとこうしたい!」と思う気持ちが強くなってきます。
しかし、贅を尽くしてこだわるほど費用は膨らんでいきます。
予算の範囲内で化粧品をより魅力的に演出する方法を考えることが必要です。
そんなときには私達化粧品OEMメーカーを頼ってください。
コンセプトワークに立ち戻り、どんな容器ならふさわしいかを一緒に考えます。
成功事例を元に様々なアドバイスもできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。